終わりのクロニクル1/川上稔

 「佐山の姓は悪役を任ずる」
 幾度となく放たれたその名言が、さらに重みを増してくる。存分に悩み、見つけた答え。そして隣にいて欲しい人。佐山の信念、そして生き様は素直に格好良いと思える。さらに「まロい」。日本語の新たな形容詞はその響きが素晴らしく良い。ともあれ、物語はこれからといったところ。続きには期待できそう。