終わりのクロニクル1/川上稔

終わりのクロニクル 1(上) 電撃文庫 AHEADシリーズ

終わりのクロニクル 1(上) 電撃文庫 AHEADシリーズ

 噂通り、濃い世界設定がなかなか魅力的。「概念」という概念が、難解そうで意外とそうでもなく、それでいて自由度の高いあたりが面白い。
 そして濃いといえばキャラ。その殆ど全員があますことなく猛烈な個性を放ち、その掛け合いはかなり愉快で皮肉に満ちていて、面白い。中でも主人公、佐山のキャラの濃さと良さが飛び抜けている気がする。いくつかの名言が脳裏に焼き付いて離れない。