名人/川端康成

名人 (新潮文庫)

名人 (新潮文庫)

140ページごときの小説に3時間近くかかるとは……。これが文学というものの手強さか、いやはや。時も小さかったしね。
内容は意外と良かった。不敗の名人と呼ばれた程の人が、老いて病弱な時に打った引退碁の様子が巧く描かれている。
文学とはいってもさほど文学的な印象はなく、理解しがたいものとかではなかった。
碁の詳しい内容とかは主ではないので囲碁を知らなくても楽しめる作品だと思う。
最後にその引退碁の棋譜が載っていたので、また並べてみたい。