吉永さん家のガーゴイル／田口仙念堂

吉永さん家のガーゴイル (ファミ通文庫)

　ちょっと予想してたのと違った。でも面白い。
　家族モノかと思ったんだけど、大体がガーゴイルと双葉を中心に描かれていて、家族自体を描いているというのとはちょっと違う。
　ガーゴイルが自分について考えたり、双葉がガーゴイルを次第に認めるようになったりの変化ってのが物語の中心かな。
　雰囲気は結構いい。軽いコメディみたいなの。それで最後にちょっとほろり。
　無難だけれども、上手い構成だと思う。
　キャラもいいし、全体的にバランスがいい。
　なんだか、安定した面白さを期待してよさそうだ。