ムシウタ５／岩井恭平

ムシウタ 05.夢さまよう蛹 (角川スニーカー文庫)

　今回のムシウタは今までの、新キャラを主人公においての物語、というのとは少し違った。
　なんせ今巻だけで完結していないのは大きな違い。
　岩井さんは物語を進めようと、そして着実に終わりへと近づけようとしているのだろうか。それとも、そろそろ伏線を回収し始めないとやばいことになると感じたのだろうか。
　登場人物の心境からも、始まりの３匹を早く倒し、戦いを終わらせようとする想いが伺える。
　完結していないため、大きなクライマックスというものがなかったけど、終盤Ｄクラを髣髴とさせるような感動。
　謎も段々と見えてきて、あとは本部長やハルキヨなんかの隠し玉。ふゆほたる蘇生や始まりの３匹辺りの謎がうまくまとまって欲しいと思う。