復活の地1/小川一水

復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)

復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)

ライトノベルは会話が多いとよく言われているが、これほど会話の少ない作品も珍しいだろう。物語の展開が非常に遅く、そのほとんどが詰めすぎとまでに考えられたやたら細かな設定の説明に使われている。つまりは、読んでいて退屈してくるということ。
もちろん、それだけ細かな設定や状況説明を書き上げるというのは至難の業であり、表現も上手いのだろうけど、それでも次はどうなるかと急ぎ足で読んでいるとどうしても長ったらしい説明が邪魔に感じてくる。
内容は面白かったと思うけど、あれだけの設定が全3巻で収まるのかどうか心配だし、ちょっと合わないなぁと思った。