ニュートン 2006年5月号

家庭用燃料電池による新エネルギーシステム

東京ガスの広告であるわけだけれども、新エネルギー分野を目指すものとしては興味深い。燃料電池というと、水素の供給が課題であったが、都市ガスのメタンから水素が取り出せるらしい。これは触媒を用いて、水蒸気と反応させて水素と二酸化炭素にするというもの。
さらに、水素と酸素を反応させて電気エネルギーとするのであるが、その時に発生するをも熱エネルギーとして利用することで、なんとエネルギー効率が78%にもなるらしい。これは、火力発電の2倍以上の効率である。もちろん、二酸化炭素も火力発電に比べてかなり少なくエコロジーである。
そして気になる値段のことであるが、現在モニター制度を行っており、10年間で100万円。1ヶ月当りでは約8300円と、一般家庭の電気代よりは少々高いかな。オール電化にしたらどうなるんだろう……微妙なところ。まあ、痛いというほどに大きい出費でないとは思う。

バイオマス―――植物からエネルギーを取り出すと……

1円玉を拾うには3円分のカロリーを消費するとか、某くりぃむしちゅーの片割れが言っていそうな話題であるが、ここでまたひとつ似たような話。
バイオマスによって、植物からエネルギーを取り出せればエコロジーなんじゃないかという研究の末に出された結論が「植物からエネルギーを取り出すと、エネルギーを取り出す過程で用いたエネルギーのほうが多くなる」という本末転倒っぷり。
もっといい方法を見つけて欲しい。

ヒトの中には右手型アミノさんも存在する?

らしいです。紫外線に当たって右手型に変化することがあるとか、BSEやアルツハイマーの原因に含まれるとか、あまりいいものではなさそう。

カミオカンデを越えた、IceCube

ニュートリノ観測のために、南極の氷の下に作られているIceCube。その規模はあのスーパーカミオカンデの2万倍だとか。もっと進むといいな、宇宙開発。

水を、はじく

カッパに使うのではない。
水を最もはじくのは空気(気体)だそうで、言われて見れば確かに空中では水はまんまるだ。この状態を接触角180度と言って、この角度が大きいほど水をはじく。
そこで、水をはじく物質を作るために、物質の表面にかなり細かい凹凸をつくり、その凹面に空気が入り込み水をはじくような原理を用いている。これによって、接触角178度という驚異的な撥水性を実現した。
まるで、床を転がした液体窒素のようだ。