今更ながらに

日日日の「ちーちゃんは悠久の向こう」のアマゾンレビューを見たのだけど、やっぱりボロクソ言われてるなぁ。大体は貶す理由として「見たことある、パクり」とか「大したことない」とか「あとがき」(笑)とか。
維新や乙一に似てるってのはよく言われてるけど、彼らと比べて面白くなければって評価は酷だよなぁ。そういう流れの人はいっぱいいるし、たとえ劣化コピーだとしても電撃とかで選考委員奨励かなんかで通ったマイナーどころの人よりは面白いはずなんだけどね。やっぱり、デビューの仕方がそれを許さなかったんだろうなぁ。
前評判が余程いい作品って、読み方が厳しくなっちゃうんだよね。「評判いいらしいけど、俺の目は甘くないぜ」みたいな。あと、普通に面白い作品だと文句付けれなくてなんか面白くねーなーって感じだけど、ちーちゃんみたいにとんがった作品だと、キタコレと言わんばかりに文句付けれるからね。そういうのを考えたら、意外とみんなに愛されていた作品かもしれない。どこかで見たけど、なんだかんだでみんな日日日の話ばっかりしてるって感じで。
それを考えると、今の日日日はデビュー当時ほど愛されてないよなぁ。安定しちゃって「普通に面白い」か「普通に面白くない」かは知らないけど、どうもベタな感じがするんだよなぁ。もうちょっと、ちーちゃんみたいにドぎつい作品とか、私の優しくない先輩みたいにちょっとスタイルを変えたり、これからも色々なことに挑戦して欲しいなぁと思う。
ちなみに、この自分が思う閉塞状況を表すような言葉をアマゾンレビューで見つけたんだけど「日日日は他の多くのライトノベル作家よりも巧いが、次を読みたいとは思わない」というものだった。テクニックが先立って自己が薄いのかなぁと思ったり。


個人的には流水御大くらい叩かれる作家になって欲しい(ぉ