ニュートン 2006年4月号

Newton (ニュートン) 2006年 04月号

Newton (ニュートン) 2006年 04月号

エアロゾルの温暖化緩和効果

化石燃料を燃やすと、温室効果ガスとともに、エアロゾルと呼ばれる汚染物質の微粒子が出るらしい。汚染物質というところが引っかかるが、氷河期に太陽光を遮ったのと同じ効果で温暖化を緩和するらしい。できれば他の手段で温暖化を防いで欲しいかな、弊害出そうだし。

不可逆変化の汚名返上

コーヒーにミルクを混ぜる不可逆変化でも、ある条件で元通りにできるらしい。同心円筒状とかの入れ物を逆に回したりするらしく、微粒子の衝突の度合いによって元に戻るか戻らないかというのが決まるらしい。コーヒーにミルク入れたら潔くそのまま飲めよと思うが、薬品の分離などに使えるそうだ。

すれ違い急ぐ惑星

惑星同士がある程度近づいたら衝突するのは容易に想像できるが、単に衝突しない距離ですれ違っただけでも、変形したりするそうなので、惑星とすれ違う時はご注意を。

エアロジェルで彗星の塵を受け止めろ

彗星の塵を採取しようとすると、受け止めた衝撃で蒸発するらしいが、エアロジェルという体積の99.8%が空気の物質を使えば受け止めれたらしい。豆腐でも崩れないんかな?

ヒトクローンES細胞の幻想

韓国教授捏造で話題になったヒトクローンES細胞。帚木蓬生の「エンブリオ」を読んだあとだと結構できそうな気がしてならない。幹細胞には「体性幹細胞」「ES細胞」「クローンES細胞」があるが、体性幹細胞とは誰の中にもあるもので、骨髄移植に使われたりする。ES細胞は胚から作られ、DNAが異なるため拒否反応を起こしやすい。一方、ヒトクローンES細胞は一卵性双生児と同じようなものであるから、拒否反応を起こさないので注目されていた。しかし、実際にヒトクローンES細胞が見つかっても、そこから臓器培養などの技術が確立されていないため、実用できるのはいつになることやら……。

消えたクェーサー!?

クェーサーとは、遥か遠方にある、太陽の10億倍もの超巨大質量を持つブラックホールを中心として、周囲に降着円盤と呼ばれる太陽の1兆倍の明るさを持つリング(土星のようなもの)を持つ、なんかすっごいやつであるらしい。他にも、円盤と垂直に出るジェットは電子と陽電子の流れだとか、降着円盤の最大温度が10万ケルビンだとか、ものっそいことになっとります。うーん……すごい。最近ではクェーサー無くなってきてるらしいです。どうしてかは不明とか。

ナノ空間であらゆるカタチを作り出す!

「集束イオンビーム」というものを使って、ナノ単位のものを作れるらしい。縦横3マイクロのジャングルジムとか、すごいと思う。原理的には、ガスで充満した部分にビームを放つとガス分子が分解されてカタチをつくるそうな。マイクロレベルの大きさのコイルでも電磁誘導ができるのは感動。なにかすっごく使えそう。