神仙酒コンチェルト/字野耕平(あざの耕平)

神仙酒コンチェルト―ブートレガーズ (富士見ファンタジア文庫)

神仙酒コンチェルト―ブートレガーズ (富士見ファンタジア文庫)

禁酒法時代、マフィアとか密造酒という世界観。この時点で既にクセのありそうな作品だなと思ってしまうけれど、読んでみると意外と普通だったりする。少し古めの富士見ファンタジア作品だからか、コメディの部分にリアルな時代差を感じさせられる。そしてその辺が主な理由なのか、キャラは立っているんだけれど、どうしても面白いとは思えないノリになっている。
内容の方も、サスペンス的な展開にワクワクしてきたと思えば、悪い意味で期待を裏切られたような終盤の展開。盛り上がるはずのところで、逆に盛り上がれなかったのが果てしなくいたいと感じた。