物理学と神/池内了

物理学と神 (集英社新書)

物理学と神 (集英社新書)

神という存在の扱いや認識、それが物理学史の変遷によってどのように変わってきたかをテーマに書いた物理学入門書。そういう、少し特殊な視点からであるものの、かなり優しめの物理学入門書であることは確か。数式など難解な説明はないので中学生くらいでも理解できる内容だろうと思う。というのも、内容が難しくなりかけてもそれ以上突っ込んで説明しないので、結果入門書レベルにとどまっているのである。さらには、少々の突っ込みどころがあったり、途中経済学に話がそれたりするのでほんとに物理学の本かと疑問に思わないでもない。神という特殊な視点を用いている点と、物理学を歴史で追っているので入門書としてはわかりやすいというのが特徴か。