先輩とぼく4/沖田雅

先輩とぼく〈4〉 (電撃文庫)

先輩とぼく〈4〉 (電撃文庫)

 夏休みの日記を交えた形式の短編集だったからか、これまでに比べて笑いにも、盛り上がりにも少し欠ける感じがした。そうなってくると、日常描写の良し悪しが面白さの鍵となるのだけど、良くも悪くも相変わらずとしか言えない。正直、少しマンネリ気味かもしれない。
 全体的に、先輩とぼくの変わろうとして変わらない距離感に焦らされる感じ。いわゆるラブコメのバランス。ラブコメ好きではない自分は、その距離が動き始めたら面白くなってくるだろうと期待する。