2005年に読んだ本で面白かった本ベスト10

1.桐原家の人々全4巻/茅田砂胡

桐原家の人々〈1〉恋愛遺伝学講座 (C・NOVELSファンタジア)桐原家の人々〈2〉恋愛心理学入門 (C・NOVELSファンタジア)桐原家の人々〈3〉恋愛統計総論 (C・NOVELSファンタジア)桐原家の人々〈4〉特殊恋愛理論 (C・NOVELSファンタジア)
 この作品を読んで以降、家族モノを読みたいと思うようになっていた。
 特に4巻は、涙腺が硬い自分でも泣きそうになるくらい、最高に感動した小説となった。

2.デルフィニア戦記全18巻/茅田砂胡

放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫)放浪の戦士〈2〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫)放浪の戦士〈3〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫)放浪の戦士 <4> デルフィニア戦記 第1部    中公文庫異郷の煌姫〈1〉―デルフィニア戦記 第2部 (中公文庫)異郷の煌姫〈2〉―デルフィニア戦記 第2部 (中公文庫)異郷の煌姫〈3〉―デルフィニア戦記 第2部 (中公文庫)動乱の序章〈1〉―デルフィニア戦記 第3部 (中公文庫)動乱の序章〈2〉―デルフィニア戦記 第3部 (中公文庫)デルフィニア戦記 第III部 動乱の序章3 (中公文庫)動乱の序章〈4〉―デルフィニア戦記 第3部 (中公文庫)動乱の序章〈5〉―デルフィニア戦記 第3部 (中公文庫)
伝説の終焉〈1〉―デルフィニア戦記 第4部 (中公文庫)デルフィニア戦記 第四部 伝説の終焉2 (中公文庫)デルフィニア戦記 - 第IV部 伝説の終焉3 (中公文庫)デルフィニア戦記 - 第IV部 伝説の終焉4 (中公文庫)伝説の終焉〈5〉―デルフィニア戦記第4部 (中公文庫)伝説の終焉〈6〉―デルフィニア戦記 第4部 (中公文庫)
 全18巻から成る感動巨編。
 毎巻ごとに続きが気になる終わらせ方をするので、一気に読みきってしまえる。
 飽きの来ない展開の連続、押し寄せる感動。
 そんな、疑うべくもなき名作。

3.海の底/有川浩

海の底

海の底

 飽くなき興奮を与えてくれた極上のエンタテインメント。
 2つの視点から描かれる2つの社会の対比が面白い。

4.ぶらんでぃっしゅ?/清涼院流水

ぶらんでぃっしゅ?

ぶらんでぃっしゅ?

 これぞ流水大説。コトバ遊びに対する偏執的なまでの情熱を感じた作品。
 風呂敷を広げるところからたたむところまで面白く、超特急で駆け抜けた。

5.ちーちゃんは悠久の向こう日日日

ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)

ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)

 この作品によって衝撃のデビューを果たした日日日
 各地で色々と言われたりしているものの、この作品を最初に読んだときに受けた衝撃はすごかった。
 最近ではすっかり慣れてしまったけれど、当時の自分へストレートに衝撃を与えてくれた作品。

6.BLACK BLOOD BROTHERS3、4、S1/あざの耕平

BLACK BLOOD BROTHERS〈3〉―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 特区震撼 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS〈4〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ 倫敦舞曲 (富士見ファンタジア文庫)BLACK BLOOD BROTHERS (S)(1) ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集― (富士見ファンタジア文庫)
 普段は良質のコメディであったり、アクションであったりするわけだけど、このあざの耕平という人は見せ場で見せるというのが本当に上手い人だと思う。
 3巻4巻は特にシビれるシーンが多く、面白かった。

7.ディバイデッド・フロント全3巻/高瀬彼方

ディバイデッド・フロント〈1〉隔離戦区の空の下 (角川スニーカー文庫)ディバイデッド・フロント〈2〉僕らが戦う、その理由 (角川スニーカー文庫)ディバイデッド・フロント〈3〉この空と大地に誓う (角川スニーカー文庫)
 心理描写の凄まじさが目に付く作品。
 読んでいると鬱になりかねない展開の連続だが、それでも前に進む姿勢が眩しくてつらい。

8.消閑の挑戦者3/岩井恭平

 満を持して解き放たれた消閑最新刊は、やはり期待を裏切らないものだった。
 今回も変女が絶妙にいいキャラを醸し出している。

9.バッカーノ!シリーズ/成田良悟

バッカーノ!―The Rolling Bootlegs (電撃文庫)バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)バッカーノ!1932―Drug & The Dominos (電撃文庫)バッカーノ!1933〈下〉THE SLASH チノアメハ、ハレ (電撃文庫)
 出会いと別れ、タイミングとスタイリッシュな巧さが際立ちまくりな作品。お笑いでいうなればアンジャッシュか。
 どこかネジが一本抜けているような、そんな各々のキャラの魅力も半端ではない。
 何気に巧い締め方が好き。

10.ALL YOU NEED IS KILL桜坂洋

All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)

 各地で言われている通りの上手さ。
 無常感が漂う作品は好き。




 2005年も沢山の面白い作品に出会えた奇跡に感謝。