君の歌は僕の歌―Girl's guard/桜庭一樹

子供というには年をとりすぎていて、大人というには少し未熟な年齢の少女視点の物語。まっすぐに生きてきた少女が、現実にぶつかるというのは、見ていてやるせない感じにもなる。しかし少女はそれを経て大人になるのだろう。その辺の心理描写の描き方が上手いと思う。インパクトが弱いのが残念だったが、雰囲気で攻める作品だろうと思うことで納得。