なっとくするベクトル解析/谷口雅彦

一言で言ってしまえば著者の自己満足。
「分かりやすい参考書を書きたいんだ!」っていう思いは伝わってくるんだけど、分からない人にとって何が分からないのかが分かっていない。
序盤はバカ丁寧に解説されていて、ベクトル解析の基礎の基礎は理解できるだろうが、途中からは分かりやすく書くことを忘れてしまったのか、「分かる人には分かる」ような説明となっている。
複素解析に突入した辺りでわけが分からなくなって、読むのを止めた。勾配、発散、回転までの入門書としてはまあまあかな。